今年も毎年恒例の友人達との夏山登山をした。一昨年は天候不順、昨年は私の怪我で中止となったコースだ。昨日の朝に登山口のある折立に来てみると雨が激しくとても入山する気にはならなかった。富山市内まで引き返すと雨はなく晴れている。ビジネスホテルを予約し市内観光に出かける。市内を走る路面電車はとても便利だ。夜は繁華街の居酒屋で一杯やり早めに就寝した。今朝はホテルの朝食を食べてから遅い出発だ。登山口の折立は雨は降っておらず曇り空だ。歩き始めると雨が降り始め合羽をきる。まもなく雨足は激しくなり登山道は川のように水が流れて来る。2時間ほど登ると森林限界を抜けた。雨は小降りになりやがて止んだ。ベンチで合羽を脱ぎ昼食にする。合羽で蒸れた体に薬師岳から吹き降ろす風が心地よい。登山道沿いには花畑が広がりとても美しい。昼食後に石を敷き詰めた歩きやすい斜面を歩いていると右手前方100m程の所で黒い塊が動いている。前を歩く夫婦が双眼鏡で見ているので確かめるとクマのようだ。クマを見るのは初めてだ。跳ねるように藪の中に走りこんでいった。登り始めて5時間近くかかり太郎平小屋に着く。小屋に着くころには青空が見え始め遠くの山々が良く見えるようになって来た。これから行く黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳が雲の間にそびえている。とても美しい光景だ。太陽が沈む方角には入道雲が沸きあがり夕焼けに映えている。明日はきっと良い天気だろう。
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